箪笥の再生は、大きく二つの方法があります。
一つは、新品のような再生で、もう一つはアンティークなイメージの再生です。
下の二つの再生は、一人のお客様からご依頼されたものです。
20年~30年程度比較的新しい箪笥には、ご希望にもよりますが新品のような再生をお勧めします。
色は、ご希望に対応します。
桐たんすの場合、カビが発生しにくい表面特殊加工のとのこ仕上げです。
傷やカビだらけだったタンスを表面特殊加工で再生
地震で家を建て直すことになり、先祖代々の箪笥を一つだけでも残しておきたいとご依頼いただきました。
元の色がわからないくらいに汚れていましたが、洗って見ると赤い色が出てきました。
上段は処分し、上段のみ再生してほしいというご希望でした。
引手の金具が8個も紛失していましたが、手持ちの金具が丁度ぴったり合い、元の形で再生できました。
引き戸も取付できない状況でした。
年老いたお母様の為に、お母様の箪笥の再生のご依頼でした。
外見は、写真のように天板だけでなくあちこち塗装が剥げ、引出はスムーズに引き出せない状態でした。
とにかく軽く引き出せるようにということで、引出の側板を加工しレールを取り付け、本体はご希望により茶色の塗りつぶしの塗装を施しました。
比較的きれいな状態でしたが、金具の色が気に食わず、見えないところに他所の痛みがありご依頼いただきました。
80歳位の高齢のお客様からのご依頼でした。
50年も前になくなった、ご主人のお母さんのものですが、痛みが激しく、通常なら捨ててしまうようなものでしたが、ぜひ再生してほしいとのご依頼でした。
奥様も、お母さんからとても大事にされたということで、思い出として残されたいとのご希望でした。